香川町大野の現場では瓦の施工が完了しました。
この瓦は御施主さまの指定の「単窯焼成」のいぶし瓦です。
・・・・・瓦やさんのページより・・・・・・・
いぶし瓦 大きく分けて 単窯焼成のものと、トンネルキルン(炉)のいぶし瓦があります。
現在では、どちらも1000度以上の高温で、時間をかけて焼成されますので、寒冷地での凍害にも強くなり、北海道でも瓦屋根が使われるほど、耐久性が向上しています。
特に、単窯焼成のいぶし瓦は、いぶし銀の独特の色の冴えがあり、いつまでもその美しさを保ちます。
あの独特の色と、「さえ」と呼ばれる独特のつやは、釉薬や塗料によるものでなく、炭素の膜から生まれてきます。
いぶし瓦は、焼成工程の最後に「燻化」を行います。古くは松や、松葉を焼成釜に投入して、空気が入らないように密閉。乾留ガスによって銀色の炭化水素の膜が作られました。
現在では松葉に代わり、ブタンガスなどが使われます。
ブタンガスで焼成された、いぶし瓦の表面の炭素膜を電子顕微鏡で見ると、炭素が規則的に積層しています。
この整然としたナノサイズの配列が光を乱反射させ、あの美しい質感を生み出しています。
炭素材料は化学的変化に対する耐久性、熱に対する安定性があるため、太陽光や、雨風に対して耐久性があります。
いぶし瓦の美しさが、永く続くのはこのためなのです。
こだわりの瓦
2011年08月12日