リフォーム・古民家改修
良質な日本の文化を継承し、未来に残せる住宅。
造って壊すだけでなく、いいのもを造って長く大切に使うという
住宅の長寿化を私たちは共に目指します。
古くより、日本の先人は季節と豊かな自然との共存を主に行い、家族とともに暮らしてきました。
雨露を凌ぐための柱と屋根。そこから始まった住まいには、季節や日々の草木の移ろいを感じ取るため、窓や畳が使われました。
しかし、戦後間もないころより、日本では世界観が変わってきました。高度成長期に入ると、建物の需要は瞬く間に多くなり、質より量になってきます。
日本の住宅の耐用年数は、30年そこそことなってしまいました。
さらに、輸送や生活が便利になると、新建材と呼ばれる、表面上きれいで大量生産される資材がもてはやされ、それが今日にはシックハウスといった、それまでにはなかった問題を呼び込みます。
その後、シックハウスに苦しむ方たちは、無垢材など、人に対し安全な材料を求めました。昔から左官さんや職人さんが使っていた自然素材を求める方々も多くなりました。
新しく大量生産されるものより、古来より人に寄り添ってきた、土、紙、木のほうが、優しさに包まれているのでしょう。
さらに、大量生産・大量運搬される新建材等は、地球環境の悪化、地球温暖化による自然界の異常現象等の問題も持つようになります。
便利さや目新しさは、地球そのものに影響を与え、人類の存続にまで影響を与えるまでになったのです。
スクラップアンドビルドの考えの方も、今一度、先人達に思いを馳せませんか。
夏には夏障子などをしつらえて風通しをよくする、そんな文化を大切にしたいと思いませんか?
建物のリフォームや古民家再生に興味のある方
・・・などを、私たちが判断、アドバイスいたします。
具体的な定義は実はないのですが、国の文化財登録制度では、建てられてから50年以上経った建築物が対象となります。
その辺りから、築50~60年以上の建築物を古民家と呼ぶことが多いようです。
その地域で独特の文化手法が取り入れられ、また、古い物ではその時期の階級や生活様式で、農村民家・町民民家・武家民家・庄屋民家等、いろいろなタイプがあります。
長い歴史を経た古民家の太い梁や大黒柱は、黒光りし、重厚感を持ち、風格あるたたずまいで、価値の高い地域の文化財だと思います。
ケヤキ・サクラ・クリ・ヒノキ等、実に多様な樹木が使用されています。
これは、全て地元で採れるものを利用した地産地消ということです。
木は時間と共に強度を増していきます。
樹齢100年のヒノキの場合、伐採されてから100年後に、最も「引っ張り強度・圧縮強度」が増しているとの研究報告があります。
日本最古の木造建築である法隆寺は、約1300年現存しているのです。
また、奈良の元興寺には、1300年前の瓦が現役で屋根に乗っているそうです。
古民家には、最近の住宅ではお目にかかれない、良質な木材が贅沢に使われています。
その木材が時間を経て、塗装ではできない色艶を醸し出す。
そんな古民家を、大切に考えたいものです。